骨盤のしくみ





骨盤は、左右一対の寛骨(かんこつ)という骨と、その間にある仙骨という骨からなります。

左右の寛骨は、後方では仙骨をはさんで連結し、前方では左右の寛骨どうしが連結します。

後ろにある寛骨と仙骨の連結部分を仙腸関節、前にある寛骨どうしの連結部分を恥骨結合といいます。


仙腸関節は関節という名前ですが、膝や指のように動くわけではなく、「不動関節」と呼ばれています。
仙腸関節の骨どうしが接する面には凹凸があり、6つの靭帯に補強されて完全に固定されているからです。

恥骨結合も基本的には動きませんが、出産の際にだけ結合が緩み、赤ちゃんが通る道が作られます。


骨盤は三つの骨(左右の寛骨と仙骨)が靭帯や軟骨で連結・固定されることで安定し、役目を果たします。
その役目とは、
  • 上半身の体重を支える。
  • 股関節の起点となる。
  • 内臓や胎児を受け止め、保護する。
人間の骨盤は2足歩行のために発達した、とても頑丈な作りになっています。